「新しい場所での一歩:縁と直感で進むカフェ開業準備」
9月10日の夕方、電話がかかってきました。
内容は、私が申し込んでいた物件についてで、「申込期限は9月30日までで、複数の申し込みがあれば抽選になります」とのこと。で、結果を言うと…当選しました!もしかしたら、申し込んだのは私だけだったのかもしれません(笑)。
でも、正直、場所を見に行っていたら選ばなかったかもしれないですね。
それでも決まったということは、何かの縁なのかな。ただ、まだ審査があるので、完全に確定ではないんですが、まあ大丈夫だろうと感じています。こういうとき、なんとなく直感で分かるんです。
ふわっとした感じだと決まらないんですが、腹をドンと決めたときは大体うまくいくんですよね。
もしかすると、自分で未来を選び取っているのかも、なんて思うこともあります(笑)。
ただ、その物件、すごく目立たない場所にあって、アクセスもちょっと悪いんですよね。何度か行ってみたんですが、朝でも昼でも夕方でも、とにかく人通りが少ないんです。まあ、それで家賃が安いんでしょうね。
他の場所だと坪単価が2万円近くするのに、そこは20坪で17万くらい。かなりお得なんですけど、やっぱり分かりにくい場所なのが難点ではあります。
でも、今住んでいる場所から歩いて行ける距離なんですよ。それが自分にとっては結構大事で、最初はもっと賑やかで条件の良い場所を考えていたんですが、ワンオペでやることを考えると、その家賃と広さは無理があるかなって。やっぱり背伸びしすぎると、苦しくなりますからね。
思い返すと、2001年に富良野でお店を探したときも似たような状況でした。その時、最初に行った不動産屋さんで紹介された物件が、「シャッター通り」と呼ばれる場所にあったんです。
近くには小さな百貨店とかスーパーがあったんですが、閉店していてシャッターが閉まっていました。でも、そのときの自分には、場所はどこでも良かったんです。
メイン通りじゃなくても、自分の拠点を持つことが何より重要で、そこに点を打つことができれば、それで十分だと思っていました。小さな点でも、時間をかければきっと大きく成長できると信じていました。
今回も同じような気持ちで、その場所を選びました。自分の作りたい美味しいものを作れる場所であれば、家賃や固定費に縛られずにやれる方がいい。美味しいと思ってくれる人は、少し不便でも必ず来てくれると信じていますし、家賃が安い分、いい材料にこだわることもできます。
お店では、地方発送では出せないような、ちょっと特別なデザートを中心に提供したいと思っています。そんな夢を持ちながら、少しずつ準備を進めているところです。