「ショーケースが繋ぐ過去と未来:昭島の工場訪問」

立川で乗り換え、久しぶりに中央線を使って昭島へ行った時のことを思い出すと、ワクワクしてきます。

昭島には「ダイヤショーケース」の工場があります。富良野にいた時からお世話になっていて、こちらの要望にぴったり合ったショーケースを作ってくれるのです。

例えば、富良野のお店用にお願いしたのは、一段引き出し式の長〜いショーケース。

使い始めて約10年経った頃、担当の方が「もう少し長く、前面がステンレス製で、まだ数年しか使われていないショーケースがあるので、運搬費だけで交換できますよ」と言ってくれたんです。

その申し出にはすぐに飛びつきました。あの時からずっとお世話になりっぱなしです。

最近では、カフェで少しだけスイーツを提供するため、小さなショーケースをお願いしようと思い、電話で相談しました。

「90cmくらいの幅のものまでなら作れますよ」と返事をもらい、翌日工場を見学に行きました。

手作りの過程を目の当たりにして感動しました。

一枚の天板を切り、曲げるところから、丁寧に1つ1つ仕上げられている様子は本当に素晴らしかったです。

その工場では、作りかけのショーケースがずらりと並んでいて、今は繁忙期だそうです。

土曜日にも関わらず、作業は進められていました。引き出し式で、下にはストックスペースがある新しいショーケースの説明を聞いて、便利そうだと感じました。

もう少しいろんな事が決まってくれば発注できそうです。

考えてみると、38年も前、私は22歳の頃、大阪の洋菓子店で働いていた時のことを思い出しました。

あの頃は、新宿の中村屋のシェフ、横溝さんのもとで働きたくてたまらなかったんです。

大阪のシェフに相談したところ、なんと「つないでやるよ」と言ってくれ、東京へ面接に行きました。

面接は新宿、中村屋があるのは東口なのに西口に出てしまい田舎もんで方向音痴の私は大変なことになってました。、東口に行くまでに1時間も迷いましたが、何とか面接を受けることができました。

グリリエッテで面接。

面接では横溝シェフと中村さんの2人にしてもらいました。

場合によっては給料なくても良いです、どっかでバイトでもするので…と

どうしても横溝シェフの元で働きたかった私は、こう言いました。

「とにかくグロリエッテの仕事が覚えたいです」と言いました。

それもかなり本気でした。

面接が終わると「今日泊まる場所はあるのか?」と聞かれ、「ありません」と答えると、中村さんがサウナ「グリーンプラザ」を紹介してくれました。

今考えれば泊まるとこも決めないで大阪から面接に行ったんだなって思いました。

新宿で働くことが決まり、翌日にアパート探しです。
不動産屋さんでアパートを探して近くはどうしても家賃が高い。
不動産屋さんでの電車の地図を見て、ここならそこし離れてるけど一本だし、急行もあるしと決めた場所。

(私の通勤する時間は急行電車はなくて各駅停車だけでした 笑)

それが立川でした。昨日は駅からは降りなかったですが懐かしかったです。
確か「TOP立川第二」ってアパートでした。

あの頃から、本気で動けば道は開けるのだと実感しています。

もし、うまくいかない時は、方向が違うか、まだ本気が足りないのかもしれませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です